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フォーエバー21ついに閉店。経営破綻の理由は?日本とアメリカ、それぞれの理由を調べてみました!【Forever21】

2019年10月末で日本から撤退となった、フォーエバー21。一時期は飛ぶ鳥を落とす勢いだったファストファッション代表ともいえる企業ですが、なぜ経営破綻・閉店に追い込まれたのでしょうか?

最近はめっきり行かなくなっていましたが、服を買うといえばフォーエバー21に行っていた時期もあったので、お客さん目線で色々調べてみました。

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いつのやねんっていうぐらい古い、2009年の雑誌。こうして表紙に肩を並べたH&MやZARAは2019年現在も健在…その明暗はどこで分かれちゃったのでしょうか><

フォーエバー21の創業から経営破綻まで

フォーエバー21の歴史は意外と古く、1984年にアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスで創業。当時の名称は「Fashion 21」。

トレンドをいち早く見つけて取引先に紹介し、企画・デザイン・生産を任せ、仕上がってきたものをそのまま、もしくは修正を加えて買い取って、スピーディーかつ手ごろな価格で売り切りスタイルで、使い捨て感覚で販売する業態を確立。

ファストファッションブランドを代表する企業となりました。

韓国出身のドン・チャン氏とジンスク・チャン夫人は敬虔なクリスチャンで、出張時の渡航もエコノミークラスを使い、経営でも勤勉でローコストオペレーションを徹底し、高収益企業として知られていた時期もあったそう。

最終的にはそういったローコストオペレーションが、日本国内では従業員削減による店舗運営の杜撰さにつながり、客足が遠のいた一因とも言われています。

2019年8月の末に、米国で破産申請の準備をしているというニュースが日本で報じられるも、フォーエバー21日本法人は「コメントする立場にない」「対応はアメリカ本社がすることになっている」と対応。

2019年9月29日に、米国本社が、日本でいう民事再生法にあたる連邦倒産法第11条の適用を申請し、破産となりました。

現在は資金を調達し、再建に向けた協議を関係各社と進めているそうで、おそらく再建に進むだろうという見方が強いようですね。

 

フォーエバー21の日本進出と原宿店の閉店

フォーエバー21が日本に進出したのは2009年、第1号店として原宿に出店。

H&Mの日本第1号点が2008年に銀座でオープンしているので、1年遅れの日本進出でしたが、当時はすごかったですよね。まだ関西にForever21がない時は、東京旅行のついでに、新宿店で大量にお買い物したのもいい思い出です。

第1号店である原宿店は2017年に閉店するのですが、そのニュースが流れたのが2017年の10月13日。「フォーエバー21原宿店、突然の閉店」と報じられ、閉店日はなんと2日後の10月15日。

さすがに現地ではもう少し早めの告知がされていた可能性はありますが、今となっては調べる術がありませんでした><

閉店の理由について、当時の担当者は「アメリカ本社の姿勢として発表しない」とコメントするなど、とても不透明で不思議な閉店劇が繰り広げられていたようです。

私も今回調べてみて初めて知ったのですが、

実はフォーエバー21の日本進出は今回が初めてではなかったようで、2000年に婦人服専門店の三愛という会社が、日本に上陸させて1年余りで事業を撤退したという経緯があり、今回で2度目の撤退になります。

3度目の上陸はあるのでしょうか…??

 

forever21、日本での経営不振・撤退の理由は?

色んな意見がありますが、コストの追及を最優先したために、商品の品質として粗悪なものが増え、さらに店舗のオペレーションコスト低減のための人員削減によって、床に商品が散らかることなどが常態化したことも原因といえそうです。

日本のファッション市場は、実は世界で最も消費者が選択肢を多く持つ市場だそうで、そういうった世界最高レベルが「標準」になっている日本の消費者が、いつまでもフォーエバー21を支持するほど、日本の市場は甘くはなかったようです。

また、フォーエバー21の日本法人は、店舗運営を行うだけの会社であり、現場の意見が米国本社に届くことはなく、日本に合わせた品ぞろえや、組織運営を行うことができなかったことも大きな要因とのこと。

たしかに、日本人が着るには丈が短すぎるトップスや、派手過ぎる色味や柄ものが目立ったりと、どちらかというと奇抜なデザインの服が多い印象でしたね。

そういったところでも、日本の消費者のニーズに応えられなかったのかもしれません。

 

フォーエバー21のアメリカ本国での破綻原因は?

とはいえ、2018年に世界各地で不採算店の閉鎖が始まった当時でも、米国内の売上は依然としてZARAを上回り、H&Mに続く規模であったとの情報も。

日本では世界的にライバルともいえるH&MやZARAはもちろん、ユニクロやGUなどのリーズナブルで品質がよいアパレル店も多いため、うまくいかなかったのはなんとなく納得なのですが、本国でも破産するというのはなぜだろうと思ったので、さらに詳しく調べてみました。

残念ながら、ハッキリとこれ!という原因はわからなかったのですが、

通販サイトでの購入へシフトする消費者の購買習慣の変化によって、ショッピングモールを中心に展開していたフォーエバー21の店舗への客足が鈍り、売り上げ減少と賃料の高騰による資金繰りが悪化していたことが大きな原因のようです。

激化していくネット通販競争も背景にあり、店舗メインの販売からネット販売へのシフトが思うようにいかなかったのかなという印象でした。

たしかにネットで買うなら、特にForever21にこだわる必要や理由って思いつかない気がします。同じ安い衣料でも、できれば品質のいいお店を選びたいですもんね。

 

FOREVER 21イオンモールKYOTO店の閉店間際の様子

閉店間際のFOREVER21は「ゴッサムシティのようだ」「人類が滅亡した時の洋服屋さんはこんな感じだろう」というぐらい、ひどい言われようだったので興味本位で京都のイオンモール店に行ってみました。

実際のところ、思ってたよりひどくはなかったですが、たしかに床に散らばる洋服の数々、そして店員さんが圧倒的に少ない。

商品自体も投げ売り状態で、200円とか数百円で買えるものが多いものの、ラックぎゅうぎゅうにかけられて見にくい状態であり、とても買いたい、ショッピングを楽しみたいと思えるような状況ではなかったですね。

すでに店内の隅っこには何も置いていない空間があったり、商品を飾る棚やマネキンは一切置いていない、殺伐とした雰囲気でした。

アメリカンアパレル、オールドネイビーに続き、輸入ファッションの日本撤退を見送るのはFOREVER21で3企業目です。なんだか寂しい限り。

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