グリュック王国閉園、中世ドイツの雰囲気を味わえた惜しいテーマパーク【現在は廃墟】

北海道の帯広市にあったグリュック王国をご存知でしょうか??

ドイツの古城、ビュッケブルグ城を忠実に再現したシュロスホテルや、

子どもも楽しめる小さな遊園地に本場ドイツ人による大道芸。

 

1989年の開園当初はものすごく盛り上がっていたし、その後も

経営難に苦しみながらも、1999年にはTHE YELLOW MONKEYの「バラ色の日々」

2001年にはDo As Infinityの「深い森」、2002年にはGacktのカレンダー撮影など、

PVやCMの撮影に使われたりしていた知る人ぞ知るテーマパークです。

 

私が訪れた時(2000年か2001年)にはすでにものすごく閑散としていたけれど、

ビュッケブルグ城が夢のようにキレイだったグリュック王国についてまとめます。

 

Gackt様の2002年のカレンダーを発見しました。

左の写真が華麗なバロック様式の大祝祭ホールです。

 

グリュック王国訪問のきっかけはTHE YELLOW MONKEY

すでに15年ほど前の話になりますが、THE YELLOW MONKEYが

113本のPUNCH DRUNKARD TOURを終えて、9ヶ月の休養期間の後に

発表した「バラ色の日々」というシングル。そのPVの撮影現場がグリュック王国。

 

私はリアルタイムではなく、少し後でイエローモンキーにはまったのですが、

初めてこのプロモーション・ビデオを見た時は、なんのうたがいも持たずに

「外国で撮影したんだなー」と思っていました。

 

そのPVがこちらです。THE YELLOW MONKEY「バラ色の日々」

 

ボーカルの吉井和哉氏はじめ、全員が格好よすぎることはおいといて、

ものすごく外国っぽい洗練された建物の外観と内装に憧れを抱いたものです。

 

そうこうしてるうちに北海道への旅行が決まり、

どこからともなく「バラ色の日々」は国内でしかも北海道で撮影されたとの情報を耳にし、

迷うことなくグリュック王国(+カナディアンワールド/同行者さんの希望)行きを決めたのでした。

 

念願のグリュック王国の旅行記

まずお昼に赤毛のアンの世界を楽しむためにカナディアンワールドに行って、

夕方にグリュック王国に着いて一泊して翌日に王国内を堪能するプラン。

 

が、しかし。とにかくカナディアンワールドがひどすぎて、

(なにもないし、それなのにめっちゃ広いし、交通の便もすごくわるい。)

グリュック王国に着いたころには大分判断能力が奪われていたと思われます。

 

たしかどこかから送迎バスに乗ってグリュック王国へ向かったのですが、

大きな送迎バスに乗ったのは私と同行者の2人だけ。小さな車でいいのにねーと

2人で縮こまってしまいました。よっぽどお客さんが珍しいのか、その方の性格なのか、

なぜか運転手のおじさんと意気投合して、夜に帯広の町へ連れて行ってもらったり。

(完全に業務外のサービス。でも北海道のいい思い出ができたので感謝です)

 

そして肝心なビュッケブルグ城(シュロスホテル)の内部ですが、

やっぱりお客さんはいないらしく、予約していたよりもランクの高いお部屋に

変更してくれました。内装はPVで見ていた以上に凝っていて、感動。

 

北海道だから仕方ないのか、空調が暖房しかなくって、

夜に暑くて寝苦しくて窓を開けたのを覚えてます ><

 

細かい部分は記憶にないのですが、翌日撮影で使われている大広間や、

THE YELLOW MONKEYの皆さんがポーズを決めている絵画の前のイス、

そういうリアルにPVに映っていたものを見つけては感激の嵐でした。

 

見るものすべてが非日常。優雅な気分を満喫でき、

絶対にまた来たいね!と同行者さんと盛り上がったのを覚えています。

まさかあの旅行がグリュック王国に足を踏み入れる最初で最後になるとは…。

 

次回はグリュック王国の寂れ具合のレポートと、

ビュッケブルグ城の現状や将来を思いやってみたり。

グリュック王国、ビュッケブルグ城は今後どうなるのでしょうか…


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