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無料で読めるエドガー・アラン・ポー作品リストとページ数一覧【青空文庫/Kindle】

近代推理小説の祖とも言われているエドガー・アラン・ポーさんの作品、こちらも青空文庫にラインナップされているということで、Kindle化されている作品リストをまとめてみました。

 

Edgar Allan Poe / Poe-ka Dots Mug

このマグカップ、かなりシュールで素敵じゃないですか!?

なんと、エドガー・アラン・ポー氏の顔が水玉模様にプリントされています。知らなければ誰このおじさんって感じですが、文学好き、推理小説好きにプレゼントしたら喜ばれること間違いなしです◎

 

Kindleで読めるエドガー・アラン・ポーの作品一覧

現時点でKindle化されている作品は13作品です。そのうち2点は同じ作品の翻訳者が違うバージョンなので、実質11作品ということになります。

まずはラインナップをご覧ください。ページ数が少ない順に並べています。作品名をクリックするとAmazonのページに飛びます。

 

作品名 ページ数 備考
1 十三時 9
2 黒猫 11
3 早すぎる埋葬 16
4 落穴と振子 17
5 うづしほ 20 ☆ 6と同作品
6 メールストロムの旋渦 20
7 アッシャー家の崩壊 21
8 盗まれた手紙 23
9 ウィリアム・ウィルスン 24
10 病院横町の殺人犯 29 ☆ 11と同作品
11 モルグ街の殺人事件 33
12 黄金虫 41
13 マリー・ロジェエの怪事件 48

 

備考欄に☆マークをつけているのが、森林太郎氏こと森鴎外さんの翻訳によるものです。「うづしほ」は「メールストロムの旋渦」と、「病院横町の殺人犯」は「モルグ街の殺人事件」と同じ小説の別訳バージョンということになります。

訳者によって物語の雰囲気が変わるので、読み比べてみるのも面白いですが、ストーリーの流れは当然同じなので、訳者なんて誰でもいいよという場合は通常版を読む方がよいと思います。

森鴎外さんの訳は旧かなづかい(「い」が「ゐ」だったり)なので、慣れるまでは少し読みにくいかもしれません。

 

エドガー・アラン・ポーのおすすめ作品

人によって色々だと思うのですが、私としては「モルグ街の殺人」をはじめとした、デュパンが出てくる推理小説をおすすめしたいと思います。

というのも、1841年に発表された「モルグ街の殺人」は、史上初の推理小説とされていて、頭脳明晰な探偵として描かれるC・オーギュスト・デュパンの人物像は、以降の推理小説における探偵の原型にもなっているという、そのぐらい記念碑的な作品だから。

デュパンが登場する作品は発表された年代順に、「モルグ街の殺人」「マリー・ロジェエの怪事件」「盗まれた手紙」の3作品。

物語が始まるまでの序盤が結構難しかったりして、読みやすいという評価はしにくいのですが、デュパンという人物像がとても魅力的に描かれていて、面白いです。

 

エドガー・アラン・ポーにまつわる豆知識

今回エドガー・アラン・ポー氏について調べてみてとても意外だったのが、彼がアメリカの方だったということ。私もまだすべてを読んだわけではないのですが、ポーさんの作品からはあんまりアメリカの空気が感じられないのです。

実際、本国アメリカよりもヨーロッパでの評価の方が高かったようです。

また、エドガー・アラン・ポー氏はアメリカにおいて、文筆だけで身を立てようとした最初の有名な作家さんらしいです。当時は作家という職業が確立されていなかったのですね。

推理小説家として有名な印象ですが、実際に彼が書いた推理小説はデュパンが出てくる短編3作と、大きく言えばそうかなっていう他2作の、合計5作しかないというのも意外でした。

彼自身は「推理小説」ではなく、「推理物語」と呼んでいたといいます。

エドガー・アラン・ポーの作品としては、「アッシャー家の崩壊」や「黒猫」などのゴシック小説・恐怖小説の方がメインだったようです。探偵小説を書き始めたきっかけも、そういった陰惨で病的な作風を批判されたからだとも言われています。

「アッシャー家の崩壊」は、本当に陰惨なぐらい暗い(そしてこの作品を読むなら、先に「早すぎる埋葬」を読んだ方がわかりやすいかもしれません)。

「黒猫」は猫好きさんは読まない方がいいかもっていうぐらい、ちょっと目をそむけたくなるような描写もあるので、ホラーとか苦手な人も注意です。

という感じで、読んでいくうちに、こわごわながらもすっかりお気に入りの作家の一人になりました。全作品読破を目指してコツコツ読んでいこうと思います。

 

Edgar Allan Poe / Poe-ka Dots Socks

こんな靴下も!ポーさんのお名前とポルカドットをかけているのも素敵。

最初に紹介したマグカップも靴下も、1点購入ごとに貧困地域に一冊の本が送られるそうですよ。うーん、これは結構、本気で欲しいかも…。

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