先日第37回ユネスコの世界遺産登録委員会によって、

富士山が世界文化遺産登録されましたが、登録前に行われた

現地調査とはどのようなものなのか??調べてみました。

スターウォーズ×富士山ポスター!タイムリー♪

レイア姫出演の話題が超気になってます。

 

世界遺産登録前に実施される現地調査とは??

ある建築物や場所が世界遺産に登録されるためには、

まずその土地などを有する政府が候補地を推薦するためのリスト

(暫定リストと言います)を作成し、ユネスコに提出した上で、さらに

そのリストの中から条件の整ったものをユネスコに推薦するのが第一歩。

 

暫定リスト作成時点で、その建築物や場所を、

「文化遺産」として登録するのか、「自然遺産」として登録するのかは

あらかじめ決められています。(登録基準が全く異なるため!)

 

そして、推薦を受けたユネスコが次になにをするかというと、

その土地が本当に世界遺産としてふさわしいものであるかどうか、

諮問機関(意見を求めるための専門家による機関)である、

ICOMOSとIUCNに調査と評価を依頼します。

 

そこで行われるのが、現地調査です。

 

自然遺産として登録されるものはICUN(国際自然保護連合)が、

文化遺産として登録されるものはICOMOS(国際記念物遺跡会議)が、

担当し、現地調査した上で、世界遺産にふさわしいかどうか勧告を出します。

 

富士山の世界遺産登録の際の現地調査あれこれ

富士山は文化遺産としての登録でしたので、ICOMOSが担当。

 

国際記念物遺跡会議(イコモス)の現地調査は、

たいてい1人の調査員によって行われるそうです。

 

今回富士山の現地調査を担当したのは

カナダ・イコモ国内委員会のリン・ディステファノ(Lynn DiStefano)女史。

建築物保存の専門家で、香港大学で教授を勤めている方で、過去にも

中国で2つ、韓国で1つの現地調査を担当したこともあるそうです◎

 

富士山の現地調査が行なわれた機関は2012年8月29日~9月5日。

8日間で山梨・静岡にわたる富士山の文化遺産としての構成資産25件をすべてと、

実際に富士山に登って日の出(ご来光)まで見たとか。超ハードスケジュール!

 

その結果、もともと「富士山」として登録予定だった名称の変更と、

三保松原は富士山というくくりには入らないから除外した方がいいのでは??

という条件の下で、ユネスコへの世界遺産登録への勧告がなされました。

 

三保の松原を含めて世界文化遺産登録に!!

登録名称は「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」に変更されたものの、

(富士山だけの登録じゃないので、こっちの方がしっくりくる気がします!)

文化庁は最後まで三保松原を除外しない姿勢を貫き、世界遺産委員会に参加した

国々からの三保松原を評価する声もあり、無事三保松原を含めた登録に至りました。

 

ちなみに、世界遺産へ登録するために料金は必要ありませんが、

ユネスコに推薦するための資料作りや環境整備にあたって莫大な費用が必要で、

登録後もその文化的価値を守っていくために費用がかかるそうです。観光地として

知名度などは上がるかもしれませんが、世界遺産登録も大変ですね><;


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