ルシアン・フロイドの「Benefits Supervisor Sleeping」

先日ルシアン・フロイドという現代美術の巨匠と

モデルのケイト・モスの意外?な交流について記事にしました。

ルシアン・フロイドとケイト・モスの不思議な関係!?

 

今日はルシアン・フロイドが存命中にたたき出した新記録について、

調べた内容をまとめてみたいと思います。色々と調べたりしているうちに、

フロイドの生身の人間!って感じの絵がだんだん好きになってきました。

 

ルシアン・フロイドが存命中にたたき出した記録とは??

ルシアン・フロイドがある記録をたたき出したのは2008年のこと。

1995年に描かれた「Benefits Supervisor Sleeping」という絵画が、

アメリカニューヨークのオークションで3360万ドル(約35億円)で落札され、

 

存命している画家の絵画作品の販売価格として世界新記録を更新しました。

 

それまでの最高額は2007年に米国サザビーズで2360万ドル(約23億円)で

落札された、ジェフ・クーンズ氏の「ハンギング・ハート(Hanging Heart)」。

 

こちらは天井からつるされた真っ赤な可愛いハートですが、

ルシアン・フロイドの落札価格より12億円下回っての2位に下落!!残念!!

 

絵画に35億円って誰が払うの!?って思ったのですが、

「Benefits Supervisor Sleepng」の落札者はロマン・アブラモヴィッチ氏。

ユダヤ系ロシア人の石油王。英国プレミアリーグ・チェルシーのオーナー。

 

おぉぉ・・・。彼ならきっと余裕で買えますよねー^^;

非常に納得◎一体どこに飾るんだろうなー。

 

Benefits Supervisor SleepingのモデルはBig Sue!

Benefits Supervisor SleepingのモデルはSue Tilley(スー・ティリー)さん。

Big Sue(ビッグ・スー)という愛称で呼ばれる体重127kgのふくよかな女性。

2011年に54歳だったので、1995年当時は38歳だったということですね。

 

1日のモデル代は20ポンド(約4000円)で、

彼女のインタビューによると9ヶ月間彼のためにモデルを務めたそう。

1990年代半ばの彼女の生活の大部分がフロイドに占められていたとか。

 

Big Sueさんは「彼は仕事に対して厳しいという噂は聞いていたが、一度だけ

ルシアン・フロイドに叱られたことがある」とインタビューで語っています。

 

それは、Sue Tillyさんが休日に日焼けをして帰ってきたとき。

 

ルシアン・フロイドはイライラして自分に絵筆を叩きつけてたそうです。

かなりこわい光景!でもBig Sueさんはフロイド氏は一緒に過ごした

ほとんどの時間を、おしゃべりで楽しませてくれたと話しています。

 

Big Sueを紹介したのはLeigh Bowery!

ルシアン・フロイドに「Benefits Supervisor Sleeping」のモデル、

Big Sueさんを紹介したのは1994年「Leigh under the Skylight」で

彼の作品をモデルになったレイ・ボワリー。彼も超巨漢なのだ。

 

ルシアン・フロイドが語るBig Sueさんのお肉

それは筋肉のない肉体だった。そしてその肉体はこのような

体型を負荷をかけて運ぶことによって、異なる種類の質感となっていた。

 

私のような普通人からしたら、ただの大きなおば様でも、

フロイド氏の目に映るとその体は宝石のようにまばゆかったんでしょうね!

 

ルシアン・フロイド(Lucian Freud)氏の裸婦像を見ていると、

ジュニー・サヴィル(Jenny Saville)さんの絵を思い出します。

お肉の質感とか肌の色使いとかが似てるのです。


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