では、実際に世界遺産に登録されるための10個の基準を見てみましょう。
とても長くなったので、まずは文化遺産の6個を紹介したいと思います。
世界自然遺産登録の基準については次回に分けてお送りします♪
※完全意訳なので解釈が間違ってたらごめんなさいね^^;
まず原文を載せて、その後に改行を加えたり言葉を変えたりして、
なるべくわかりやすいように気をつけて書き換えてみました。
世界文化遺産として登録される際の基準
(1)
人類の創造的才能を表現する傑作。
↓
人類の創造的才能を表現する傑作。
これはわかる気がしますよね。人間が作った美しいものとか建物。
(2)
ある期間を通じてまたはある文化圏において建築、
技術、記念碑的芸術、 都市計画、景観デザインの発展に関し、
人類の価値の重要な交流を示すもの。
↓
ある一定の期間や文化圏において、
建築・技術・記念碑的芸術・都市計画・景観デザインの発展についての
人々の意見や文化・価値観の交流において重要な役割を果たした、もしくは、
そのような重要な交流があったことを現在に示すようなものや建物。
元々がおそらく英語の訳文だからか、日本語が非常にわかりにくいです^^;
(3)
現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、
唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
↓
文化的な伝統または文明の、唯一または少なくとも稀な証拠。
(その伝統や文化が今現在存続しているかは重要ではありません)
そのものが証明する伝統や文化が今現在残っていようがいなかろうが、
最後の証拠、もしくは超貴重な証拠であるならOKという感じでしょうか。
現存する文化の証拠なら遺産って言わない気もしますが><;
(4)
人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、
建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
↓
人類の歴史上において、重要な時代の代表的な建築様式だったり、
建物群、技術の集積を証明するようなもの、または景観の優れた例。
最初に書かれている「建築様式、建物群と技術の集積」と、
最後の「景色の優劣」って特別関係ないのでは??と一瞬思ったのですが、
よくよく考えてみると、ぱっと見でどこかわかるような特徴的な町並みとかって、
それだけで十分に景色として美しかったりしますよね^^
あくまで人が作った景観の美しさなので、文化遺産に含まれます。
(5)
ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、
あるいは 陸上ないし海上利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で
存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例。
↓
・ある特定(または複数)の文化を代表する伝統的な集落。
・陸上ないし海上利用の際立った例。
・元には戻せないような変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わり合いの際立った例。
5つ目は1つにまとめられているけど、上記3つに分けられそう。
伝統的な集落、もしくは自然と上手に共存している例があてはまるようです。
(6)
顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、
信仰または芸術的、文学的作品と、直接にまたは明白に関連するもの
(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。
↓
とてもわかりやすく、不変的な意義を持っている出来事や、現存する伝統、
思想や信仰、または芸術的・文学的作品と、直接にまたは明白に関連するもの。
(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましい)
世界文化遺産あれこれ
世界文化遺産登録にあたっては複数の基準が適用されることが多いそうですが、
6項目全てが適用されたものは中国の「敦煌莫高窟」と「泰山」、
イタリアの「ヴェネツィアとその潟」のみだそうです。
ちなみに先日世界遺産に登録された「富士山(信仰の対象と芸術の源泉)」は
どの項目が適用されているかわかりますか??
正解は・・・3番と6番だそうです。
3.文化的伝統・または文化の唯一もしくは稀な証拠となるもの
6.顕著で不変的な意義を有する現存する伝統、思想、信仰または
芸術的・文化的作品と直接、または明白に関連するもの。
うーん、なんとなくわかるようでよくわかりません^^;笑