ピカソの絵画「アルルカンの頭部」:盗まれて燃やされた名作の悲劇。

アルルカンの頭部とは、パブロ・ピカソの作品の名前です。

現在はこの作品はこの世のどこにも存在していません。今回は、

このアルルカンの頭部がこの世から消えてしまった経緯を調べてみました。

 

ピカソのゲルニカ。

小学生の時に学校にゲルニカの大きな大きな複製があって、

とても怖かったので直視することができなかったことを思い出します><;

 

 

2012年の10月6日にオランダのクンストハル美術館で起こった

わずか90秒たらずの盗難事件。これがただの盗難だったなら、

犯人から盗品を取り返して終わりだったものの・・・。

 

なんと盗み出された7点(総額130億超)の作品は、

容疑者の母親によって暖炉の中で燃やされてしまったのです。

息子の逮捕後の凶行。なんとむごいことをしてくれたのでしょうか。

 

アルルカンの頭部を盗んだ犯人はだれ??逮捕されたの??

白昼堂々と行われ、犯行時間もわずか3分足らずの盗難事件。

その手口の鮮やかさゆえに「世紀の盗難」とも言われるこの美術品窃盗

事件の犯人は、ルーマニアのラドゥ・ドガル被告を含む3人の窃盗団。

(犯行に協力した人物も含む関係者6人が逮捕されています)

 

2013年1月にラドゥ・ドガル被告が逮捕されたのですが、

2月に事の重大さを感じた彼の母親はルーマニアの村の墓地に

埋めてあった絵画を掘り起こし、自宅のかまどで焼却。

 

2013年5月にルーマニアの美術館が自宅のかまどの灰などを

徹底的に調べ、絵画7点の焼却が事実であったことが確認されました。

 

かまどで燃やされた芸術品7点

オランダのロッテルダムにあるクンストハル・ミュージアムの

20周年記念で展示されていたトリトン財団のコレクション7点。

 

・パブロ・ピカソ「アルルカンの頭部」
・クロード・モネ「ウォータールー橋、ロンドン」
・クロード・モネ「チャリングクロス橋、ロンドン」
・ポール・ゴーギャン「Girl in Front of Open Window」
・アンリ・マティス「Reading Girl in White and Yellow」
・メイエル・デ・ハーン「自画像」
・ルシアン・フロイド「目を閉じた女性」

 

2013年8月より年末にかけてこの窃盗事件の裁判が行われるのですが、

世界の宝とも呼べる芸術の名品を盗んだ挙句、二度とは元に戻らない状態に

してしまった罪に課される罰はどれほどのものになるでしょうか。


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