ミントセットとは?硬貨セット・コインセット【造幣局】
ふとしたことからミントセットというものの存在を知ってしまったのですが、
その言葉(ミントセット)だけではイメージできなかったので色々と調べてみました♪
これがミントセット。実際にそのものを見るとわかるのですが、
日本で流通している6枚の貨幣と記念メダルがセットになったものが主流です。
形はものすごく色々な種類があります。
平成27年(2015)年の一番新しいものはこんな感じ。
ここ数年のミントセットの外観はとてもシンプルです。
ミントセットってどんなもの?ミントセット概要
ミントセットとは、各国の造幣局が発行する硬貨をケースに収納して
販売するためのもので、貨幣セットということもあります。
(もともと日本では平成10年(1998)までは貨幣セットが正式名称でした)
造幣局が完全未使用品の通常貨幣をプラスチックケースに入れて頒布する為、
市場に流通する前の状態で入手できることから、コイン収集家に重用されています。
中でも、一番最初に頒布された昭和44年(1969)の貨幣セットや、
50円硬貨が通常発行されなかった昭和62年(1987)の貨幣セットは、
希少価値が高く、プレミア価格で取り引きされています。
昭和62年はまだしも、昭和44年は目玉が飛び出しそうな価格!
それだけ初のミントセットは、希少性が高いんですね。
通常のミントセットは、
500円玉・100円玉・50円玉・10円玉・5円玉・1円玉が
それぞれ1枚ずつ入っていて、額面が666円。それと年銘板という、
硬貨の発行年と干支を記したコインが1枚ついているのが基本です。
基本セット以外にも、キャラクターの生誕○周年記念だったり、
プロ野球の各球団の優勝記念だったり、造幣局の桜の通り抜け記念だったり、
毎年色々な種類のミントセットが販売されています。
ケースだけでも可愛く、開いたら音が鳴るなどの工夫もあって、
非常にコレクター魂をくすぐる商品に仕上がっています◎
こちらも通常の額面666円に
キャラクターの銅貨がセットになっているのが一般的です。
プレゼントにも喜ばれそうですね^^
ミントセット・貨幣セットの歴史
日本でミントセットの頒布が始まったのは昭和44年。
「通常貨幣セット」として日本国外を対象に頒布されたそうです。
当時の額面は166円。
まだ500円硬貨が発行されておらず、500円紙幣だった時代ですね。
当時はこんな形で頒布されていました。
表紙だけ見るとまるでパスポートみたいです。
日本国内で頒布が開始されたのは昭和50年(1975)。
頒布価格は580円でした。
翌年昭和51年(1976)には干支図案の年銘板の組込みが開始され、
頒布価格は700円に値上げされました。
昭和50年のものも昭和51年のものも
プレミア価格かと思いきや、恐ろしく安価に取引されています。
硬貨の経年劣化が激しく、気持ち悪いぐらい変色しているそうです…。
昭和56年(1981)には750円に値上げされ、
500円が紙幣から貨幣に変更された昭和57年(1982)に額面が666円に、
頒布価格は1400円になりました。
プラスチックケースが導入されたのが昭和59年(1984)。
初のプラケースミントセットはこんな感じでした。
こちらは現在販売している店舗がゼロ。
プレミアム価格がつく以前に、商品が出回っていないようです。
そして、平成10年(1998)に正式名称が、
「通常貨幣セット」から「ミントセット」に改称されました。
それからも徐々にゆるやかな値上げは続き、
最新の平成27年(2015)には1748円で販売されました。
ミントセットの入手方法
ミントセットは郵送(ハガキ)かオンラインショップで申込可能で、
価格には送料が含まれています。申込期間は1月~2月頃の半月ほど、
期間を過ぎた後も、造幣局やオンラインショップでは取り扱っているようです。
ミントセットのミントとは?
ミント(mint)を英和辞書で調べてみると、
造幣局・多額・源泉・源・貨幣を鋳造する・造り出す・ 真新しい・未使用の
というような意味があるようです。(品詞ごちゃまぜですみません)
ハッカのミントという以外の使い方で
あまりなじみのない言葉なので勉強になりました^^
昔のミントセットを購入する時の注意点として、
状態が悪い可能性があることを念頭に置いて選ぶ必要がありそうですね。
とても興味があるので、これからも色々と調べてみたいと思います。