TOB(株式公開買い付け)とは?take over bid(テイクオーバービッド)・tender offer(テンダーオファー)など、英語圏での表現は?
雪国まいたけ創業者と経営陣との争いに終止符を打つことになると思われる、
べインキャピタルによるTOB(株式公開買い付け)が成立したというニュース。
TOB(株式公開買い付け)という言葉がそもそもわからない。
株式初心者の管理人がTOBと関連する用語について調べてみました。
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TOB(公開株式買い付け)とは?
TOBとは、ある株式会社の株式などを
「買い付け期間・買い取り株数・価格」を公表し、
不特定多数の株主から株式市場外で買い集める制度のこと。
第三者が企業買収や子会社化など、
対象企業の経営権の取得を目的に実施することが多いのですが、他にも
市場に流通する「自己株式(自社の株式)」の購入を目的に使われることもあります。
前者を「発行者以外の者による株式等の公開買付け」と言い、
後者を「発行者による上場株式等の公開買付け」と言い、
TOBの実施主体者の違いによって分けられています。
TOBとはtakeover bid(テイクオーバービッド)の略語で、
日本ではよく使われますが、英語圏ではあまり使われない表現。
英語圏ではtakeover bidとフルスペルで綴られるか、短縮表現である
bid(買付けの申込という意味がある単語)が用いられることが多いそうです。
アメリカ英語ではtender offerという表現もあり、
投資銀行の世界ではtender offer(テンダーオファー)もしくは、
pablic tender offerという言い回しの方が通りがよいそうです。
日本における証券取引は、金融商品取引法において規制されていて、
一定量以上の証券取引を行う場合は、公開買付けが義務付けられています。
また、東京証券取引所の場合、
少数特定株主持分比率が90%を超えないことが上場基準であるため、
公開買付けにより90%以上の株式を買付けすると、対象企業が上場廃止となります。
(完全子会社化が目的の場合など、意図的に上場廃止にするケースも多いようです。)
※少数特定株主とは?
大株主上位10名や特別利害関係者(会社役員など)のこと。
なので、少数特定株主の持つ株式は、簡単に売却される可能性がない株式、
つまり市場に流通する可能性が低い、非流動的な株式ということですね ^^