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moonのリーマンって、「モモ」の灰色の男たちですよね?

プレステ版moonで初めてリーマンの姿を見た時から「これは…!ミヒャエル・エンデさん作『モモ』の灰色の男たちをモチーフにしているに違いない…!」と思っていたんですけど、同じ意見の人に出会ったことがないので、メモ。

 

モモ (岩波少年文庫(127))

初めて読んだのは子どもの頃ですが、大人が読んでも楽しめるストーリーだと思います。風刺的すぎ、思想強すぎっていう理由で、苦手な人もいるみたいですね。

 

ミヒャエル・エンデさんの『モモ』とは?

1973年に刊行された、ドイツの作家ミヒャエル・エンデさんによる児童文学作品です。1974年にはドイツ児童文学章を受賞。

特に日本では根強い人気があるようで、日本での発行部数は本国ドイツに次ぐらしいですよ。知らなかった!キョンキョン(小泉今日子さん)も大ファンなんですって。

イタリア・ローマを思わせるとある街のコロッセオを思わせる円形劇場に住んでいる女の子モモが主人公。

モモと仲間たちが平和に暮らしていたところ、突如現れた「時間貯蓄銀行」と称する灰色の男たちによって、人々から時間が盗まれてしまって、時間を盗まれた人の心には余裕がなくなってしまいます。

そんな世界の異変に気付いたモモが、マイスター・ホラが遣わせた甲羅に文字が浮かび上がる亀さんに出会い、様々な冒険を繰り広げて、みんなの時間を解放する…というストーリー。

と、ご紹介してみたものの、「時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語」というサブタイトルにすべて詰まっている気もします。

 

話が長くなりましたが、そこに出てくる「灰色の男たち」というのが、まんまmoonに出てくる「リーマン」というキャラクターのイメージにぴったりなんですよね。

見た目の印象もそうなんですけど、特に灰色の男たちの「ぞっとするほど抑揚のない、いうなれば灰色の声」「きみょうに抑揚のない声」という部分も、moonのリーマンとリンクします。

 

moonに出てくるリーマンとは?

とはいえ、moonに出てくるリーマンは、それぞれ3人ずつのグループABCDに分けられた全部で12人のしがないサラリーマンロボットです。

人から時間を盗むとか、そういうことは全然考えていなくて、

リーマンの住居でもある、通勤電車風の部屋の中での携帯電話の使用についても、全員の意見をアンケート形式でとって、多数決で決めるというとても紳士的な一面も。

そして、夜になると、レディ・テクノという女子のダンスを見、一緒に踊るために、クラブに繰り出す、そんな愛すべきロボットたちです。

だけど、そのモチーフはきっと「モモ」の灰色の男たちだと思うんですけど、どうなんでしょうか。違ったらショックかも。そのぐらい似てます。

ぜひ両方の作品を知っている人は、「灰色の男たち」と「リーマン」を比べてみてくださいね♪

 

週刊ファミ通 2019年10月17日号 [雑誌]

moonはこんなに可愛いキャラクターがたくさんいるのに、グッズが全然ないのが残念。

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