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グリュック王国、ビュッケブルグ城は今後どうなるのでしょうか…

北海道帯広市にかつて存在したグリュック王国。現在では入り口に

「侵入禁止」「上からなにかが落ちてくる」などの仰々しい看板と有刺鉄線により

封鎖されているようです。競売に出した建物の買い手もつかず、競売取消しとか…。

 

どう考えても廃墟と化すしかないビュッケブルグ城(シュロスホテル)ですが、

あの建物を残すことはできないのかなぁと名残惜しい気持ちでいっぱいです。

 

それでは、2003年の休園前(2000年か2001年)にグリュック王国に遊びに行った際の

旅行記を、前回「グリュック王国閉園、中世ドイツの雰囲気を味わえた惜しいテーマパーク

【現在は廃墟】」に続けてお届けしたいと思います。

 

華麗なる廃墟本の数々。写真がきれい。


 

グリュック王国休園・閉園の予兆はすでにあった!

ホテルまでの送迎バスは貸切、ホテルの中も閑散としていて、

あれ?なにかがおかしいぞ??という空気は到着前から感じていました。

 

が、その予感は翌日より顕著に感じられることになりました。

 

朝起きて、チェックアウトをして、いざグリュック王国へ。

想像通りお客さんはほぼいません。小さな遊園地みたいなところの

パスポートも持ってたので遊びに行ってみると、黄色い服を着たおじさんが

数人いて、私たちのためだけに空中ブランコを動かしてくれるVIP待遇。

 

あれに乗りたい!と言ったタイミングで、おじさんが機械を動かす。

私たち以外のお客さんは本当にいない。夢の貸切遊園地体験でした。

 

でもなんだか申し訳なくなったり、

大したアトラクションもなかったりで、足早に退散。

 

町に戻ってみると、大道芸人さんがもうすぐなにか始めそうな雰囲気。

少しぶらぶらしてから時間になったので戻ってみると、4,5人のお客さんが

見守る中、ジャグリングや一輪車に乗り回すドイツの大道芸人さん。

 

こんなことのためにドイツからはるばるやってきたんじゃないだろうと、

楽しむどころか涙を拭いたくなる気持ちでしんみりしてしまいました。

 

一体グリュック王国は大丈夫かと同行者さんと話しながら、

めぼしいものも珍しいものも特にないお土産屋さんを見て回っていると、

なにか(忘れました)の展覧会みたいなことがやっていて「これは!」と思ったのですが、

一瞬で見て回れるぐらいの規模で展示で内容もあんまりですごく残念。

 

ビュッケブルグ城(シュロスホテル)が想像以上によかったのもあって、

ホテル以外は総合的に残念で、ある意味レアなテーマパークでした。

 

それでも、休園前にシュロスホテルに泊まれたことは、

とってもいい思い出で、ホテルとしてはもう一度と言わず、

北海道に行くなら毎回泊まりたいレベル◎

 

数年前にグリュック王国が休園・閉園すると聞いて

一番に思い出したのは送迎バスの運転手のおじさんの行方ですが ><

(遊園地にいたおじさんたちも今はどうしてるんでしょうか…)

 

グリュック王国はワンマン社長の自己満足??

懐かしい気持ちと残念な気持ちで色々なサイトを見て回りましたが、

グリュック王国はぜんりんレジャーランドの社長さんのワンマン経営だったようで、

従業員の方も大変だったみたい。離職者も多かったそうです。

 

せっかく素敵な建物を造ったのに、

活かしきれなかったのが非常にもったいないです。

 

あの豪華絢爛な建造物が3000万円でも買い手がなかったという噂、

敏腕経営者の方から見たらビュッケブルグ城はそこまで

価値のないものなのでしょうか…。

 

ネット上では色んな案が出されていて面白いですが、

(ホテル利用、サバイバルゲーム場にする、爆破OKで映画撮影に使う)

どれもなかなか実現にはこぎつけそうにないのが残念ですね ><

 

ビュッケブルグ城が爆破されるのはイヤだけど、

このまま朽ち果てるのも哀しいです。

 

Do As Infinity「深い森」のエピソード

グリュック王国で撮影されたPVは有名なものが2つ。

1つはTHE YELLOW MONKEYの「バラ色の日々」。

もう1つがDo As Infinityの「深い森」です。

 

 

PV完成時には社内で「ロシアロケ」だと言い張れるぐらいの出来ばえで、

グリュック王国にはあまり期待していなかったそうですが、遠目から見た完璧な外観と、

予想以上の閑古鳥の雰囲気がこの曲の方向性を決定づけたそうです。

 

閑古鳥。まさにその言葉がぴったりのテーマパークでした。涙

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